エクセグランの副作用 (ゾニサミド•抗てんかん薬)
エクセグランの詳細な副作用です(医薬品添付文書より)。
ぜひ、よーくお読みになってみて下さい。
エクセグラン錠100mg/エクセグラン散20%
副作用
副作用等発現状況の概要
<てんかんの場合>
承認までの臨床試験1,008例及び使用成績調査・特別調査5,368例の合計6,376例中1,575例(24.7%)に副作用がみられた。主なものは眠気(11.7%)、食欲不振(4.9%)、γ-GTP・ALP・ALT(GPT)・AST(GOT)の上昇等(2.1%)、無気力・自発性低下(3.8%)、運動失調(3.0%)、悪心・嘔吐(2.7%)、倦怠・脱力感(2.2%)、精神活動緩慢化(2.1%)等であった。(再審査終了時)
*<パーキンソン病(承認外効能・効果、用法・用量) の場合>
用量追加承認までの臨床試験842例中393例(46.7%)に臨床検査値異常を含む副作用がみられた。主なものは眠気(8.4%)、食欲不振(6.7%) 、ジスキネジア(5.7%) 、悪心(4.8%) 、幻覚(4.4%) 、気力低下(4.2%)等であった。(用量追加承認時)
特定使用成績調査542例中62例(11.4%)に臨床検査値異常を含む副作用がみられた。主なものはめまい・ふらつき(2.4%)、幻覚(1.7%)、ジスキネジア(1.5%)等であった。(再審査終了時)
重大な副作用
1. 中毒性表皮壊死融解症(Toxic Epidermal Necrolysis:TEN)(頻度不明)、皮膚粘膜眼症候群(Stevens-Johnson症候群)(0.1%未満)、紅皮症(剥脱性皮膚炎)(頻度不明)
観察を十分に行い、発熱、紅斑、水疱・びらん、そう痒感、咽頭痛、眼充血、口内炎等の異常が認められた場合には、投与を中止し、副腎皮質ホルモン剤の投与等の適切な処置を行うこと。
2. 過敏症症候群(頻度不明)
初期症状として発疹、発熱がみられ、さらにリンパ節腫脹、肝機能障害等の臓器障害、白血球増加、好酸球増多、異型リンパ球出現等を伴う遅発性の重篤な過敏症状があらわれることがあるので、観察を十分に行い、このような症状があらわれた場合には、投与を中止し、適切な処置を行うこと。なお、ヒトヘルペスウイルス6(HHV-6)等のウイルスの再活性化を伴うことが多く、発疹、発熱、肝機能障害等の症状が再燃あるいは遷延化することがあるので注意すること。
3. 再生不良性貧血、無顆粒球症、赤芽球癆(頻度不明)、血小板減少(0.1%未満)
観察を十分に行い、異常が認められた場合には、投与を中止し、適切な処置を行うこと。
4. 急性腎不全(頻度不明)
観察を十分に行い、異常が認められた場合には、投与を中止し、適切な処置を行うこと。
5. 間質性肺炎(頻度不明)
発熱、咳嗽、呼吸困難、胸部X線異常、好酸球増多等を伴う間質性肺炎があらわれることがあるので、このような症状があらわれた場合には、投与を中止し、副腎皮質ホルモン剤の投与等の適切な処置を行うこと。
6. 肝機能障害(0.1%未満)、黄疸(頻度不明)
AST(GOT)、ALT(GPT)、γ-GTPの上昇等を伴う重篤な肝機能障害、黄疸があらわれることがあるので、観察を十分に行い、異常が認められた場合には、投与を中止し、適切な処置を行うこと。
7.*横紋筋融解症(0.1%未満注1))
観察を十分に行い、筋肉痛、脱力感、CK(CPK)上昇、血中及び尿中ミオグロビン上昇等があらわれた場合には、投与を中止し、適切な処置を行うこと。また、横紋筋融解症による急性腎不全の発症に注意すること。
8.*腎・尿路結石(0.1%未満注1))
観察を十分に行い、腎疝痛、排尿痛、血尿、結晶尿、頻尿、残尿感、乏尿等があらわれた場合には、投与を中止するなど適切な処置を行うこと。
9. 発汗減少に伴う熱中症(頻度不明)
発汗減少があらわれ、体温が上昇し、熱中症をきたすことがある。発汗減少、体温上昇、顔面潮紅、意識障害等がみられた場合には、減量又は中止し、体冷却など適切な処置を行うこと。〔「重要な基本的注意」、「小児等への投与」の項参照〕
10. 悪性症候群(1%未満注1))
投与中又は投与中止後に悪性症候群があらわれることがある。観察を十分に行い、発熱、意識障害、無動無言、高度の筋硬直、不随意運動、嚥下困難、頻脈、血圧の変動、発汗、血清CK(CPK)の上昇等があらわれた場合には、体冷却、水分補給等の全身管理、及び再投与後に漸減するなど適切な処置を行うこと。なお、本症発症時には、ミオグロビン尿を伴う腎機能の低下がみられることがある。〔「重要な基本的注意」の項参照〕
11.*幻覚(1%以上注1))、妄想(1%未満注1))、錯乱(1%未満注1))、せん妄(0.1%未満注1))等の精神症状
観察を十分に行い、このような症状があらわれた場合には、投与を中止するなど適切な処置を行うこと。
注1)パーキンソン病(承認外効能・効果、用法・用量)に使用した場合の頻度
その他の副作用
次のような副作用が認められた場合には、必要に応じ、投与中止等の適切な処置を行うこと。
<てんかんの場合>
過敏症(注2)
1%以上
発疹、そう痒感
皮膚
0.1%未満
多形紅斑、脱毛
精神神経系
1%以上
眠気、無気力・自発性低下、精神活動緩慢化、易刺激性・焦燥、記銘・判断力低下、頭痛・頭重、運動失調
精神神経系
0.1~1%未満
眩暈、意識障害、睡眠障害、抑うつ・不安・心気、幻覚・妄想状態、幻視・幻聴、精神病様症状、被害念慮、不随意運動・振戦、感覚異常、しびれ感、構音障害、平衡障害
精神神経系
0.1%未満
不機嫌、離人症
眼
1%以上
複視・視覚異常
眼
0.1~1%未満
眼振
眼
0.1%未満
眼痛
消化器
1%以上
食欲不振、悪心・嘔吐
消化器
0.1~1%未満
胃痛・腹痛、下痢、流涎、口渇
消化器
0.1%未満
口内炎、しゃっくり、便秘
血液
0.1~1%未満
白血球減少、貧血、血小板減少
血液
頻度不明
好酸球増多
腎・泌尿器
0.1~1%未満
排尿障害・失禁
腎・泌尿器
0.1%未満
蛋白尿、BUN上昇、クレアチニン上昇、血尿、結晶尿、頻尿
その他
1%以上
体重減少、倦怠・脱力感
*その他
0.1~1%未満
発汗減少、発熱、胸部圧迫感、免疫グロブリン低下(IgA、IgG等)
その他
0.1%未満
動悸、喘鳴、乳腺腫脹、抗核抗体の陽性例、血清カルシウム低下、高アンモニア血症
その他
頻度不明
代謝性アシドーシス・尿細管性アシドーシス、味覚異常
<パーキンソン病(承認外効能・効果、用法・用量)の場合>
過敏症(注3)
1%未満
発疹、湿疹、そう痒感
*精神神経系
1%以上
眠気(5%以上)、ジスキネジア注3)、気力低下、抑うつ、めまい・ふらつき、睡眠障害、頭痛・頭重、幻視・幻聴
*精神神経系
1%未満
精神活動緩慢化、不安・不穏、無気力・自発性低下、興奮、しびれ感、異常な夢、異常感、感覚異常、行動異常、自殺企図
循環器
1%未満
血圧低下、動悸、起立性低血圧、血圧上昇、上室性期外収縮、心室性期外収縮
*消化器
1%以上
食欲不振、悪心、口渇、胃不快感、便秘
消化器
1%未満
胸やけ、嘔吐、下痢、腹部不快感、腹部膨満感、胃炎、胃痛、味覚異常、流涎、口内炎、嚥下障害、胃潰瘍
*血液
1%未満
白血球減少、ヘモグロビン減少、赤血球減少、ヘマトクリット減少、貧血、白血球増加、血小板減少、顆粒球減少、好酸球増多
*肝臓
1%以上
AST(GOT)、ALT(GPT)、ALP、LDH上昇
*肝臓
1%未満
γ-GTP上昇、肝機能異常
*腎・泌尿器
1%以上
BUN上昇
*腎・泌尿器
1%未満
排尿障害、頻尿、クレアチニン上昇、尿失禁、尿中蛋白陽性
*その他
1%以上
体重減少、立ちくらみ、CK(CPK)上昇、浮腫、倦怠感
*その他
1%未満
脱力感、発熱、視覚障害、脱水、呼吸困難、四肢痛、転倒、打撲、骨折、腰痛、汗疹、顔面潮紅、トリグリセリド上昇、血中コレステロール上昇、血中尿酸上昇、血糖上昇、血中カリウム減少、気管支炎、脱毛
注2)異常が認められた場合には、投与を中止するなど適切な処置を行うこと。
注3)異常が認められた場合には、投与を中止するなど適切な処置を行うこと。
【エクセグランの詳細な妊娠時の危険性情報は以下の通りです(医薬品添付文書より)】
妊婦、産婦、授乳婦等への投与
1.
妊婦又は妊娠している可能性のある婦人には、治療上の有益性が危険性を上回ると判断される場合にのみ投与すること。〔妊娠中に本剤を投与された患者が奇形(心室中隔欠損、心房中隔欠損等) を有する児を出産したとの報告があり、動物実験(マウス、ラット、イヌ、サル)で流産、催奇形作用(口蓋裂、心室中隔欠損等)が報告されている。また、妊娠中に本剤を投与された患者の児に呼吸障害があらわれたとの報告がある。〕
2.
授乳婦に投与する場合には、授乳を避けさせること。〔ヒト母乳中への移行が報告されている。〕