オーラップの副作用 (ピモジド•抗精神病薬)
オーラップの詳細な副作用です(医薬品添付文書より)。
ぜひ、よーくお読みになってみて下さい。
オーラップ錠1mg/ オーラップ錠3mg/ オーラップ細粒1%
副作用
副作用等発現状況の概要
統合失調症
総症例2,832例中、副作用は583例(20.6%)に認められ、主なものは睡眠障害206件(7.27%)、振戦118件(4.17%)、アカシジア113件(3.99%)等であった1)。(年次報告終了時:1978年2月)
小児の自閉性障害等
総症例330例中、副作用は89例(27.0%)に認められ、主なものは眠気49件(14.85%)、流涎10件(3.03%)等であった。(効能・効果追加時:1982年4月)
重大な副作用
1.心室頻拍、突然死
心室頻拍(Torsades de Pointesを含む)(0.1%未満)があらわれることがあるので、観察を十分に行い、異常が認められた場合には、投与を中止するなど適切な処置を行うこと。
また、心電図異常(QT間隔の延長、T波の平低化や逆転、二峰性T波ないしU波の出現等)に続く突然死が報告されているので、特にQT部分の変化があれば中止すること。
2.悪性症候群(Syndrome malin)
悪性症候群(0.1%未満)があらわれることがあるので、無動緘黙、強度の筋強剛、嚥下困難、頻脈、血圧の変動、発汗等が発現し、それに引き続き発熱がみられる場合は、投与を中止し、体冷却、水分補給等の全身管理とともに適切な処置を行うこと。本症発症時には、白血球の増加や血清CK(CPK)の上昇がみられることが多く、また、ミオグロビン尿を伴う腎機能の低下がみられることがある。
なお、類似化合物(ハロペリドール等)の投与中、高熱が持続し、意識障害、呼吸困難、循環虚脱、脱水症状、急性腎不全へと移行し、死亡した例が報告されている。
3.痙攣発作
痙攣発作(0.1~5%未満)があらわれることがある。このような症状があらわれた場合には投与を中止すること。
4.低ナトリウム血症
意識障害、痙攣等を伴う低ナトリウム血症(0.1%未満)を起こすことがある。このような症状があらわれた場合は、直ちに本剤の投与を中止し、ナトリウム補正等の適切な処置を行うこと。
5.無顆粒球症、白血球減少
無顆粒球症、白血球減少(各0.1%未満)があらわれることがあるので、観察を十分に行い、異常が認められた場合には投与を中止するなど適切な処置を行うこと。
6.肺塞栓症、深部静脈血栓症
抗精神病薬において、肺塞栓症、静脈血栓症(各0.1%未満)等の血栓塞栓症が報告されているので、観察を十分に行い、息切れ、胸痛、四肢の疼痛、浮腫等が認められた場合には、投与を中止するなど適切な処置を行うこと。
その他の副作用
錐体外路症状注1)
5%以上
パーキンソン症候群(振戦、筋強剛、流涎等)
錐体外路症状注1)
0.1~5%未満
アカシジア(静坐不能)、ジスキネジア(眼球回転発作、構音障害、嚥下障害等)
精神神経系注2)
5%以上
不眠、眠気
精神神経系注2)
0.1~5%未満
不穏、興奮、多動、易刺激、幻覚・妄想の顕性化
循環器
0.1%未満
低血圧
肝臓
0.1%未満
AST(GOT)上昇、ALT(GPT)上昇
眼
0.1~5%未満
調節障害
過敏症注3)
0.1~5%未満
発疹、そう痒感
消化器
0.1~5%未満
悪心・嘔吐、食欲不振、胃部不快感、便秘、腹痛
消化器
0.1%未満
下痢
泌尿器
0.1~5%未満
排尿障害、頻尿、夜尿
内分泌注4)
5%以上
プロラクチン値の上昇
その他
0.1~5%未満
口渇、発汗、頭痛、倦怠感、性欲亢進、頻脈、めまい・ふらつき、便失禁、肥満、鼻出血
その他
0.1%未満
顔面浮腫、体温調節障害
その他の副作用の注意
注1)このような症状があらわれた場合には減量又は抗パーキンソン剤との併用等適切な処置を行うこと。
注2)特に前治療剤からオーラップ療法に移行する場合に前治療剤を急激に中止又は減量すると、このような症状があらわれやすいので、前治療剤は徐々に減量することが望ましい。また、このような症状があらわれた場合には、本剤の減量・休薬や、前治療剤の量をもとに戻すなど適切な処置を行うこと。
注3)このような症状があらわれた場合には投与を中止すること。
注4)本剤はプロラクチン値を上昇させることがあるので、長期投与に際しては乳汁分泌、月経異常等の発現に留意し、このような症状があらわれた場合には減量又は休薬等適切な処置を行うこと。
【オーラップの詳細な妊娠時の危険性情報は以下の通りです(医薬品添付文書より)】
妊婦、産婦、授乳婦等への投与
妊婦、妊娠している可能性のある婦人及び授乳中の婦人には治療上の有益性が危険性を上回ると判断される場合にのみ投与すること。[妊娠中及び授乳中の投与に関する安全性は確立していない。妊娠後期に抗精神病薬が投与されている場合、新生児に哺乳障害、傾眠、呼吸障害、振戦、筋緊張低下、易刺激性等の離脱症状や錐体外路症状があらわれたとの報告がある。]