プロピタンの副作用 (ピパンペロン•抗精神病薬)
プロピタンの詳細な副作用です(医薬品添付文書より)。
ぜひ、よーくお読みになってみて下さい。
プロピタン錠50mg/プロピタン散10%
副作用
副作用等発現状況の概要
総症例2,157例について副作用を検討した。(再評価結果時)
重大な副作用
1. 悪性症候群(Syndrome malin)
頻度不明
無動緘黙、強度の筋強剛、嚥下困難、頻脈、血圧の変動、発汗等が発現し、それに引き続き発熱がみられる場合は、投与を中止し、体冷却、水分補給等の全身管理とともに適切な処置を行うこと。本症発症時には、白血球の増加や血清CK(CPK)の上昇がみられることが多く、また、ミオグロビン尿を伴う腎機能の低下がみられることがある。なお、他のブチロフェノン系化合物の投与中、高熱が持続し、意識障害、呼吸困難、循環虚脱、脱水症状、急性腎不全へと移行し、死亡した例が報告されている。
2. 腸管麻痺
頻度不明
腸管麻痺(食欲不振、悪心・嘔吐、著しい便秘、腹部の膨満あるいは弛緩及び腸内容物のうっ滞等の症状)を来し、麻痺性イレウスに移行することがあるので、腸管麻痺があらわれた場合には投与を中止すること。
なお、この悪心・嘔吐は、本剤の制吐作用により不顕性化することもあるので注意すること。
3. 突然死
頻度不明
他のブチロフェノン系化合物による治療中、原因不明の突然死が起きたとの報告がある。
4. 抗利尿ホルモン不適合分泌症候群(SIADH)
頻度不明
類似化合物(ハロペリドール等)で、低ナトリウム血症、低浸透圧血症、尿中ナトリウム排泄量の増加、高張尿、痙攣、意識障害等を伴う抗利尿ホルモン不適合分泌症候群(SIADH)があらわれることが報告されている。
5. 無顆粒球症、白血球減少
頻度不明
無顆粒球症、白血球減少があらわれることがあるので、観察を十分に行い、異常が認められた場合には投与を中止するなど適切な処置を行うこと。
6. *肺塞栓症、深部静脈血栓症
頻度不明
抗精神病薬において、肺塞栓症、静脈血栓症等の血栓塞栓症が報告されているので、観察を十分に行い、息切れ、胸痛、四肢の疼痛、浮腫等が認められた場合には、投与を中止するなど適切な処置を行うこと。
その他の副作用
1. 循環器注1)
5%以上
血圧降下
2. 循環器注1)
0.1~5%未満
頻脈
3. 循環器注1)
頻度不明
心電図変化(QT間隔の延長、T波の変化等)
4. 肝臓注2)
0.1~5%未満
肝障害
5. 錐体外路症状
5%以上
パーキンソン症候群(手指振戦、筋強剛、流涎等)
6. 錐体外路症状
0.1~5%未満
アカシジア(静坐不能)、ジスキネジア(痙攣性斜頸、顔面及び頸部の攣縮、後弓反張、眼球回転発作等)
7. 錐体外路症状
頻度不明
長期投与による口周部等の不随意運動注3)
8. 眼
0.1~5%未満
眼の調節障害
9. 眼
頻度不明
長期又は大量投与による角膜・水晶体の混濁、角膜等の色素沈着
10. 皮膚注4)
0.1%未満
光線過敏症
11. 過敏症注4)
0.1~5%未満
発疹
12. 過敏症注4)
頻度不明
そう痒
13. 消化器
0.1~5%未満
悪心・嘔吐、食欲不振、便秘、腹痛
14. 内分泌
0.1~5%未満
体重増加
15. 内分泌
頻度不明
月経異常、乳汁分泌、高プロラクチン血症、女性型乳房
16. 精神神経系
0.1~5%未満
焦躁感、不眠、眠気、眩暈、頭痛・頭重
17. 精神神経系
頻度不明
興奮
18. その他
5%以上
けん怠感
19. その他
0.1~5%未満
口渇、鼻閉
その他の副作用の注意
注1)観察を十分に行い、異常が認められた場合には減量又は投与を中止すること。
注2)観察を十分に行い、異常が認められた場合には投与を中止すること。
注3)投与中止後も持続することがある。
注4)このような症状があらわれた場合には投与を中止すること。
【プロピタンの詳細な妊娠時の危険性情報は以下の通りです(医薬品添付文書より)】
妊婦、産婦、授乳婦等への投与
**妊婦、妊娠している可能性のある婦人又は授乳婦には投与しないことが望ましい。
〔他のブチロフェノン系化合物による動物実験で胎児吸収、流産等の胎児毒性が報告されている。
妊娠後期に抗精神病薬が投与されている場合、新生児に哺乳障害、傾眠、呼吸障害、振戦、筋緊張低下、易刺激性等の離脱症状や錐体外路症状があらわれたとの報告がある。
また、他のブチロフェノン系化合物による動物実験で乳汁中への移行が報告されている。〕