インヴェガの副作用 (パリペリドン•抗精神病薬)
インヴェガの詳細な副作用です(医薬品添付文書より)。
ぜひ、よーくお読みになってみて下さい。
インヴェガ錠3mg/ インヴェガ錠6mg/ インヴェガ錠9mg
副作用
副作用等発現状況の概要
承認時までの国内臨床試験における安全性評価対象例312例中269例(86.2%)に副作用が認められた。その主なものは、血中プロラクチン増加107例(34.3%)、統合失調症の悪化68例(21.8%)、体重増加46例(14.7%)、錐体外路障害44例(14.1%)、便秘30例(9.6%)であった。
重大な副作用
1. 悪性症候群(Syndrome malin)
頻度不明注)
無動緘黙、強度の筋強剛、嚥下困難、頻脈、血圧の変動、発汗等が発現し、それに引き続き発熱がみられる場合は、投与を中止し、体冷却、水分補給等の全身管理とともに適切な処置を行うこと。本症発症時には、白血球の増加や血清CK(CPK)の上昇がみられることが多く、また、ミオグロビン尿を伴う腎機能の低下がみられることがある。なお、高熱が持続し、意識障害、呼吸困難、循環虚脱、脱水症状、急性腎不全へと移行し、死亡することがある。
2. 遅発性ジスキネジア
頻度不明注)
長期投与により、口周部等の不随意運動があらわれ、投与中止後も持続することがある。
3. *麻痺性イレウス
頻度不明注)
腸管麻痺(食欲不振、悪心・嘔吐、著しい便秘、腹部の膨満あるいは弛緩及び腸内容物のうっ滞等の症状)を来し、麻痺性イレウスに移行することがあるので、腸管麻痺があらわれた場合には、投与を中止するなど適切な処置を行うこと。なお、本剤は動物実験(イヌ)で制吐作用を有することから、悪心・嘔吐を不顕性化する可能性があるので注意すること。
4. **抗利尿ホルモン不適合分泌症候群(SIADH)
頻度不明注)
低ナトリウム血症、低浸透圧血症、尿中ナトリウム排泄量の増加、高張尿、痙攣、意識障害等を伴う抗利尿ホルモン不適合分泌症候群(SIADH)があらわれることがある。
5. 肝機能障害(4.2%)、黄疸(頻度不明)注)
AST(GOT)、ALT(GPT)、γ-GTPの上昇等を伴う肝機能障害、黄疸があらわれることがあるので、観察を十分に行い、異常が認められた場合には、投与を中止し、適切な処置を行うこと。
6. 横紋筋融解症
頻度不明注)
筋肉痛、脱力感、CK(CPK)上昇、血中及び尿中ミオグロビン上昇を特徴とする横紋筋融解症があらわれることがあるので、異常が認められた場合には投与を中止し、適切な処置を行うこと。また、横紋筋融解症による急性腎不全の発症に注意すること。
7. 不整脈
0.6%
心房細動、心室性期外収縮等があらわれることがあるので、このような場合には投与を中止するなど、適切な処置を行うこと。
8. 脳血管障害
頻度不明注)
脳血管障害があらわれることがあるので、異常が認められた場合には投与を中止するなど、適切な処置を行うこと。
9. 高血糖(1.3%)、糖尿病性ケトアシドーシス、糖尿病性昏睡(頻度不明)注)
高血糖や糖尿病の悪化があらわれ、糖尿病性ケトアシドーシス、糖尿病性昏睡に至ることがあるので、本剤投与中は、口渇、多飲、多尿、頻尿等の症状の発現に注意するとともに、血糖値の測定を行うなど十分な観察を行い、異常が認められた場合には、投与を中止し、インスリン製剤の投与等の適切な処置を行うこと。[「慎重投与」、「重要な基本的注意」の項参照]
10. 低血糖
0.3%
低血糖があらわれることがあるので、脱力感、倦怠感、冷汗、振戦、傾眠、意識障害等の低血糖症状が認められた場合には、投与を中止し適切な処置を行うこと。[「重要な基本的注意」の項参照]
11. 無顆粒球症(頻度不明)注)、白血球減少(0.3%)
無顆粒球症、白血球減少があらわれることがあるので、観察を十分に行い、異常が認められた場合には投与を中止するなど適切な処置を行うこと。
12. 肺塞栓症、深部静脈血栓症
頻度不明注)
抗精神病薬において、肺塞栓症、静脈血栓症等の血栓塞栓症が報告されているので、観察を十分に行い、息切れ、胸痛、四肢の疼痛、浮腫等が認められた場合には、投与を中止するなど適切な処置を行うこと。[「重要な基本的注意」の項参照]
13. 持続勃起症
頻度不明注)
α交感神経遮断作用に基づく持続勃起症があらわれることがあるので、このような場合には適切な処置を行うこと。
その他の副作用
1. 感染症及び寄生虫症
1~5%
鼻咽頭炎
2. 感染症及び寄生虫症
1%未満
咽頭炎、鼻炎、肺炎、腟感染、皮膚真菌感染、白癬感染
3. 感染症及び寄生虫症
頻度不明注)
気道感染
4. 良性、悪性及び詳細不明の新生物
1%未満
脂肪腫
5. 血液及びリンパ系障害
1~5%
白血球数増加、血小板数増加、好酸球数増加、好塩基球数増加
6. 血液及びリンパ系障害
1%未満
貧血、脾腫、ヘモグロビン減少、血中鉄減少、ヘマトクリット減少、好中球百分率増加、好酸球百分率増加、リンパ球数増加
7. 免疫系障害
1%未満
季節性アレルギー
8. **免疫系障害
頻度不明注)
アナフィラキシー反応、過敏症
9. 内分泌障害
5%以上
血中プロラクチン増加
10. 内分泌障害
1~5%
高プロラクチン血症
11. 代謝及び栄養障害
5%以上
トリグリセリド増加
12. 代謝及び栄養障害
1~5%
多飲症、過食、血中コレステロール増加、血中ブドウ糖増加
13. 代謝及び栄養障害
1%未満
電解質失調、食欲亢進、食欲不振、食欲減退、高脂血症、高コレステロール血症、低蛋白血症、低ナトリウム血症、総蛋白減少、血中電解質異常、血中インスリン増加、インスリンCペプチド増加
14. **代謝及び栄養障害
頻度不明注)
糖尿病
15. 精神障害
5%以上
統合失調症の悪化、不眠症
16. 精神障害
1%未満
精神症状、セルフケア障害、不安、激越、初期不眠症、睡眠障害、自傷行動、自殺企図、攻撃性、幻覚、抑うつ症状、落ち着きのなさ、リビドー減退
17. **精神障害
頻度不明注)
悪夢、幻聴、妄想、自殺念慮、自殺既遂、被害妄想、身体妄想
18. 神経系障害
5%以上
錐体外路障害
19. 神経系障害
1~5%
アカシジア、頭痛、パーキンソニズム、振戦、ジストニー、傾眠、浮動性めまい、体位性めまい、ジスキネジア、感覚鈍麻
20. 神経系障害
1%未満
運動緩慢、パーキンソン歩行、鎮静、構音障害、構語障害、痙攣、てんかん、健忘、精神的機能障害、末梢性ニューロパシー
21. **神経系障害
頻度不明注)
筋緊張亢進、大発作痙攣、失神、嗜眠、運動過多、後弓反張、会話障害(舌の麻痺等)、頭部動揺
22. 眼障害
1~5%
注視麻痺
23. 眼障害
1%未満
眼部不快感、眼精疲労、結膜炎
24. 眼障害
頻度不明注)
眼球回転運動、霧視
25. 耳及び迷路障害
1%未満
回転性めまい、耳鳴、耳痛、耳管障害
26. 心臓障害
1~5%
頻脈、心電図QT補正間隔延長
27. 心臓障害
1%未満
徐脈、洞性徐脈、洞性頻脈、動悸、心拍数増加、心電図QT延長、心電図異常
28. **心臓障害
頻度不明注)
房室ブロック、洞性不整脈、左脚ブロック、右脚ブロック、上室性期外収縮
29. 血管障害
1~5%
高血圧
30. 血管障害
頻度不明注)
起立性低血圧、虚血、低血圧
31. 呼吸器、胸郭及び縦隔障害
1%未満
誤嚥、嚥下性肺炎、間質性肺疾患
32. 呼吸器、胸郭及び縦隔障害
頻度不明注)
咽喉頭疼痛、鼻閉、咳嗽、鼻出血
33. 胃腸障害
5%以上
便秘
34. 胃腸障害
1~5%
下痢、嘔吐、胃不快感、上腹部痛、流涎過多
35. 胃腸障害
1%未満
腹痛、悪心、下腹部痛、胃炎、逆流性食道炎、胃腸障害、胃潰瘍、痔核、腸管虚血、齲歯、歯痛、歯肉炎、口唇炎、口内炎、舌痛
36. **胃腸障害
頻度不明注)
口内乾燥、鼓腸、舌腫脹、嚥下障害、腹部不快感
37. 肝胆道系障害
1~5%
Al-P増加、ALT(GPT)増加、AST(GOT)増加、γ-GTP増加、肝機能検査異常、LDH増加
38. 肝胆道系障害
1%未満
脂肪肝、血中ビリルビン増加
39. 皮膚及び皮下組織障害
1~5%
湿疹、そう痒症
40. 皮膚及び皮下組織障害
1%未満
皮膚炎、脂漏性皮膚炎、皮膚乾燥、顔面感覚鈍麻、発疹、皮膚剥脱、ざ瘡、紅色汗疹、寝汗、逆むけ、全身性蕁麻疹、血管浮腫
41. 筋骨格系及び結合組織障害
1~5%
筋骨格硬直
42. 筋骨格系及び結合組織障害
1%未満
背部痛、四肢痛、関節痛、関節周囲炎、椎間板突出、筋痛
43. **筋骨格系及び結合組織障害
頻度不明注)
筋痙縮、筋固縮、筋骨格痛、筋拘縮、斜頚、頚部痛
44. 腎及び尿路障害
1~5%
排尿困難、蛋白尿、尿潜血
45. 腎及び尿路障害
1%未満
尿閉
46. **腎及び尿路障害
頻度不明注)
尿失禁、神経因性膀胱、頻尿
47. 生殖系及び乳房障害
1%未満
無月経、不規則月経、月経困難症、乳房痛、乳汁漏出症、射精障害、前立腺炎
48. **生殖系及び乳房障害
頻度不明注)
女性化乳房、勃起不全、乳房分泌、性機能不全
49. 全身障害及び投与局所様態
1~5%
口渇、倦怠感、発熱
50. 全身障害及び投与局所様態
1%未満
易刺激性、胸部不快感、不快感、末梢性浮腫、低体温、薬剤離脱症候群、体温上昇、体温低下
51. 全身障害及び投与局所様態
頻度不明注)
無力症、疲労、浮腫
52. 臨床検査
5%以上
体重増加、CK(CPK)増加
53. 臨床検査
1~5%
血圧上昇、体重減少、血中尿酸増加、尿糖陽性
54. 臨床検査
1%未満
血圧低下、血中尿素減少、血中クレアチニン増加、グリコヘモグロビン増加、尿中ウロビリン陽性
55. 傷害、中毒及び処置合併症
1%未満
転倒
**注)本剤の国内臨床試験では認められなかったが、外国臨床試験又は市販後において認められた副作用、並びにパリペリドンパルミチン酸エステル持効性懸濁注射液で認められ、国内でも発生が予測される副作用を頻度不明とした。
【インヴェガの詳細な妊娠時の危険性情報は以下の通りです(医薬品添付文書より)】
妊婦、産婦、授乳婦等への投与
1.
妊婦又は妊娠している可能性のある婦人には、治療上の有益性が危険性を上回ると判断される場合にのみ投与すること。[妊娠中の投与に関する安全性は確立していない。妊娠後期に抗精神病薬が投与されている場合、新生児に哺乳障害、傾眠、呼吸障害、振戦、筋緊張低下、易刺激性等の離脱症状や錐体外路症状があらわれたとの報告がある。]
2.
授乳中の婦人に投与する場合には、授乳を中止させること。[ヒトで乳汁移行が認められている3)。]