アモキサンの副作用 (アモキサピン•抗うつ薬)
アモキサンの詳細な副作用です(医薬品添付文書より)。
ぜひ、よーくお読みになってみて下さい。
アモキサンカプセル10mg/ アモキサンカプセル25mg/ アモキサンカプセル50mg/ アモキサン細粒10%
副作用
副作用等発現状況の概要
アモキサンカプセル、同細粒の副作用集計対象となった6,717例中、1,168例(17.39%)に臨床検査値異常を含む副作用が認められた。その主なものは口渇(5.61%)、便秘(4.63%)等の自律神経障害及びめまい(2.29%)、眠気(1.73%)等であった。(再審査終了時の集計1))
なお、本項には自発報告等副作用発現頻度が算出できない副作用報告を含む。
重大な副作用
1.悪性症候群(Syndrome malin)(頻度不明)
無動緘黙、強度の筋強剛、嚥下困難、頻脈、血圧の変動、発汗等が発現し、それに引き続き発熱がみられる場合は、投与を中止し、体冷却、水分補給等の全身管理とともに適切な処置を行うこと。本症発症時には、白血球の増加や血清CK(CPK)の上昇がみられることが多く、また、ミオグロビン尿を伴う腎機能の低下がみられることがある。
なお、他の三環系抗うつ剤の投与中、高熱が持続し、意識障害、呼吸困難、循環虚脱、脱水症状、急性腎不全へと移行し、死亡した例が報告されている。
2.痙攣、精神錯乱、幻覚、せん妄(いずれも0.1%未満)
痙攣、精神錯乱、幻覚、せん妄があらわれることがあるので、このような症状があらわれた場合には減量又は休薬等適切な処置を行うこと。
3.無顆粒球症(頻度不明)
無顆粒球症、白血球減少等の血液障害があらわれることがあるので、定期的に検査を行うなど観察を十分に行い、異常(前駆症状として発熱、咽頭痛、インフルエンザ様症状等があらわれる場合もある。)が認められた場合には、投与を中止するなど適切な処置を行うこと。
4.麻痺性イレウス(頻度不明)
腸管麻痺(食欲不振、悪心、嘔吐、著しい便秘、腹部の膨満あるいは弛緩及び腸内容物のうっ滞等の症状)を来し、麻痺性イレウスに移行することがあるので、腸管麻痺があらわれた場合には投与を中止すること。なお、この悪心、嘔吐は、本剤の制吐作用により不顕性化することもあるので注意すること。
5.遅発性ジスキネジア(頻度不明)
長期投与により、遅発性ジスキネジア(口周部等の不随意運動)があらわれることがあるので、このような症状があらわれた場合には投与を中止すること。
6.皮膚粘膜眼症候群(Stevens-Johnson症候群)、中毒性表皮壊死症(Lyell症候群)、急性汎発性発疹性膿疱症(いずれも頻度不明)
皮膚粘膜眼症候群(Stevens-Johnson症候群)、中毒性表皮壊死症(Lyell症候群)、急性汎発性発疹性膿疱症があらわれることがあるので、このような症状があらわれた場合には投与を中止すること。
7.肝機能障害、黄疸(いずれも頻度不明)
AST(GOT)、ALT(GPT)、γ-GTPの著しい上昇等を伴う肝機能障害、黄疸があらわれることがあるので、観察を十分に行い、異常が認められた場合には投与を中止し、適切な処置を行うこと。
重大な副作用(類薬)
抗利尿ホルモン不適合分泌症候群(SIADH)
類似化合物(アミトリプチリン)で、低ナトリウム血症、低浸透圧血症、尿中ナトリウム排泄量の増加、高張尿、痙攣、意識障害等を伴う抗利尿ホルモン不適合分泌症候群(SIADH)があらわれることが報告されている。
その他の副作用
以下のような副作用があらわれた場合には、症状に応じて適切な処置を行うこと。
1.循環器(0.1~5%未満)
頻脈、血圧降下、動悸
2.循環器(頻度不明)
血圧上昇、不整脈、心ブロック、心発作
3.精神神経系注1)(0.1~5%未満)
眠気、不眠、振戦等のパーキンソン症状、躁転、頭痛・頭重、焦躁・不安、構音障害、四肢の知覚異常、運動失調
4.精神神経系注1)(0.1%未満)
アカシジア(静坐不能)等の錐体外路症状、耳鳴、知覚異常、興奮
5.抗コリン作用注2)(5%以上)
口渇
6.抗コリン作用注2)(0.1~5%未満)
便秘、排尿困難、視調節障害
7.抗コリン作用注2)(0.1%未満)
乏尿、鼻閉、眼内圧亢進
8.過敏症注3)(0.1~5%未満)
発疹、顔・舌部の浮腫
9.過敏症注3)(0.1%未満)
紅斑、そう痒
10.消化器(0.1~5%未満)
悪心、食欲不振、下痢、嘔吐
11.消化器(0.1%未満)
味覚異常、胃部不快感、口内不快感、口内炎、胃痛・腹痛
12.内分泌系(0.1%未満)
月経異常
13.内分泌系(頻度不明)
高プロラクチン血症、乳汁漏出、女性化乳房
14.その他(0.1~5%未満)
めまい、倦怠感、発汗、脱力感、発熱
15.その他(0.1%未満)
性欲減退、頻尿、性欲亢進、顔面や身体の違和感、四肢冷感、頸痛
16.その他(頻度不明)
脱毛、性機能障害
注1:減量又は休薬等適切な処置を行うこと。
注2:投与を中止すること。
注3:投与を中止するなど適切な処置を行うこと。
【アモキサンの詳細な妊娠時の危険性情報は以下の通りです(医薬品添付文書より)】
妊婦、産婦、授乳婦等への投与
1.
妊婦又は妊娠している可能性のある婦人には、治療上の有益性が危険性を上回ると判断される場合にのみ投与すること。[妊娠動物(マウス)の器官形成期に経口投与した実験(10、20、40mg/kg/日)では、40mg/kg/日群で口蓋裂の発生、死亡胎児の増加、胎児体重の減少が認められている。]
2.
授乳中の婦人には、治療上の有益性が危険性を上回ると判断される場合にのみ投与すること。[動物実験(ラット)で母乳中への移行がみられている。]