レクサプロの副作用 (エスシタロプラムシュウ酸塩•抗うつ薬)
レクサプロの詳細な副作用です(医薬品添付文書より)。
ぜひ、よーくお読みになってみて下さい。
レクサプロ錠10mg
**,*副作用
大うつ病性障害患者を対象とした国内臨床試験(4試験)において、総症例550例中、409例(74.4%)に臨床検査値異常を含む副作用が認められている。その主なものは悪心131例(23.8%)、傾眠129例(23.5%)、頭痛56例(10.2%)、口渇53例(9.6%)、浮動性めまい48例(8.7%)、倦怠感39例(7.1%)、下痢34例(6.2%)、腹部不快感32例(5.8%)等であった。(承認時)
重大な副作用
1. 痙攣(頻度不明)
痙攣があらわれることがあるので、異常が認められた場合には投与を中止し、適切な処置を行うこと。
2. 抗利尿ホルモン不適合分泌症候群(SIADH)(頻度不明)
低ナトリウム血症、頭痛、集中力の欠如、記憶障害、錯乱、幻覚、痙攣、失神等を伴う抗利尿ホルモン不適合分泌症候群(SIADH)があらわれることがあるので、異常が認められた場合には投与を中止し、水分摂取の制限等適切な処置を行うこと。
3. セロトニン症候群(頻度不明)
不安、焦燥、興奮、振戦、ミオクローヌス、高熱等のセロトニン症候群があらわれることがある。セロトニン作用薬との併用時に発現する可能性が高くなるため、特に注意すること(「相互作用」の項参照)。異常が認められた場合には投与を中止し、水分補給等の全身管理とともに適切な処置を行うこと。
4. QT延長(頻度不明)、心室頻拍(torsades de pointesを含む)(頻度不明)
QT延長、心室頻拍(torsades de pointesを含む)があらわれることがあるので、観察を十分に行い、異常が認められた場合には投与を中止し、適切な処置を行うこと。
その他の副作用
以下のような副作用があらわれた場合には、症状に応じて適切な処置を行うこと。
全身症状
5%以上
倦怠感
全身症状
1~5%未満
無力症、異常感
全身症状
1%未満
熱感、発熱、悪寒、疲労、体重増加、体重減少
全身症状
頻度不明注2)
浮腫
過敏症注1)
1~5%未満
発疹
過敏症注1)
1%未満
湿疹、蕁麻疹、そう痒
過敏症注1)
頻度不明注2)
アナフィラキシー反応、血管浮腫
精神神経系
5%以上
頭痛、傾眠、浮動性めまい
精神神経系
1~5%未満
あくび、不眠症、体位性めまい、感覚鈍麻、易刺激性(いらいら感、焦燥)
精神神経系
1%未満
睡眠障害、異常夢(悪夢を含む)、激越、不安、錯乱状態、躁病、落ち着きのなさ、錯感覚(ピリピリ感等)、振戦、リビドー減退、歯ぎしり
精神神経系
頻度不明注2)
パニック発作、アカシジア、精神運動不穏、失神、幻覚、神経過敏、離人症、ジスキネジー、運動障害、無オルガズム症
消化器
5%以上
悪心、腹部不快感、下痢、口渇
消化器
1~5%未満
食欲減退、腹部膨満、腹痛、嘔吐、便秘、胃炎
消化器
1%未満
食欲亢進
循環器
1~5%未満
動悸
循環器
1%未満
起立性低血圧、QT延長
循環器
頻度不明注2)
頻脈、徐脈
血液
1~5%未満
赤血球減少、ヘマトクリット減少、ヘモグロビン減少
血液
1%未満
白血球増加、血小板増加、血小板減少、鼻出血
血液
頻度不明注2)
出血傾向(斑状出血、消化管出血等)
肝臓
1~5%未満
AST(GOT)・ALT(GPT)・Al-P・γ-GTP・ビリルビンの上昇等の肝機能検査値異常
肝臓
頻度不明注2)
肝炎
筋骨格系
1%未満
関節痛、筋肉痛、肩こり、こわばり
泌尿器・生殖器
1~5%未満
排尿困難、頻尿、尿蛋白陽性、射精障害
泌尿器・生殖器
1%未満
勃起不全
泌尿器・生殖器
頻度不明注2)
尿閉、持続勃起症、不正出血、月経過多
その他
1~5%未満
耳鳴、多汗症
その他
1%未満
回転性めまい、味覚異常、脱毛、コレステロール上昇、血中ナトリウム低下、乳汁漏出、胸部不快感
その他
頻度不明注2)
視覚異常、散瞳、副鼻腔炎
注1)このような症状があらわれた場合には投与を中止すること。
注2)自発報告又は海外での報告のため頻度不明
【レクサプロの詳細な妊娠時の危険性情報は以下の通りです(医薬品添付文書より)】
妊婦・産婦・授乳婦等への投与
1.
妊婦又は妊娠している可能性のある婦人には、治療上の有益性が危険性を上回ると判断される場合にのみ投与すること。
[妊娠中の投与に関する安全性は確立していない。
(1)
生殖発生毒性試験(ラット)において、臨床曝露量を超える高い曝露により胎児毒性(体重減少、骨化遅延)及び出生児の死亡率の増加が認められた。なお、動物実験(ラット)において、催奇形作用は認められていない。
(2)
本剤のラセミ体であるシタロプラムの生殖発生毒性試験(ラット)において、心血管系の異常を有する胎児数の増加が認められたが、再試験においては認められなかった。
(3)
妊娠末期に本剤あるいは他のSSRI、SNRIを投与された妊婦から出生した新生児において、入院期間の延長、呼吸補助、経管栄養を必要とする、離脱症状と同様の症状が出産直後にあらわれたとの報告がある。臨床所見としては、呼吸窮迫、チアノーゼ、無呼吸、発作、体温調節障害、哺乳障害、嘔吐、低血糖症、筋緊張低下、筋緊張亢進、反射亢進、振戦、ぴくつき、易刺激性、持続性の泣きが報告されている。
(4)
海外の疫学調査において、妊娠中に本剤のラセミ体であるシタロプラムを含む他のSSRIを投与された妊婦から出生した新生児において、新生児遷延性肺高血圧症のリスクが増加したとの報告がある1,2)。このうち1つの調査では、妊娠34週以降に生まれた新生児における新生児遷延性肺高血圧症発生のリスク比は、妊娠早期の投与では2.4(95%信頼区間1.2-4.3)、妊娠早期及び後期の投与では3.6(95%信頼区間1.2-8.3)であった2)。]
2.
授乳中の婦人への投与は避けることが望ましいが、やむを得ず投与する場合には授乳を避けさせること。
[ヒト母乳中へ移行することが報告されている。]