リーマスの副作用 (炭酸リチウム•気分安定薬)
リーマスの詳細な副作用です(医薬品添付文書より)。
ぜひ、よーくお読みになってみて下さい。
リーマス錠100/ リーマス錠200
副作用
副作用等発現状況の概要
総症例4,993例中777例(15.6%)1,202件の副作用が認められた。その主なものは、振戦227件、口渇120件、下痢59件であった。[使用成績調査終了時]
重大な副作用
1. リチウム中毒
頻度不明
リチウム中毒の初期症状として食欲低下、嘔気、嘔吐、下痢等の消化器症状、振戦、傾眠、錯乱等の中枢神経症状、運動障害、運動失調等の運動機能症状、発熱、発汗等の全身症状を示すことがあるので、このような症状が認められた場合には、減量又は投与を中止するなど適切な処置を行うこと。なお、中毒が進行すると、急性腎不全により電解質異常が発現し、全身けいれん、ミオクローヌス等がみられることがある。
処置方法:リチウム中毒が発現した場合、特異的な解毒剤は見い出されていないので、投与を中止し、感染症の予防、心・呼吸機能の維持とともに補液、利尿剤(マンニトール、アミノフィリン等)等により本剤の排泄促進、電解質平衡の回復を図ること。利尿剤に反応しない場合や腎障害が認められる場合は、血液透析を施行すること。血液透析を施行する場合は、施行後に低下した血清リチウム濃度が再上昇することがあるので、施行後血清リチウム濃度測定を行い再上昇がみられた場合には、再度の血液透析等の適切な処置を行うこと。
2. 悪性症候群(Syndrome malin)
頻度不明
向精神薬(抗精神病薬等)との併用により、悪性症候群があらわれることがあるので、無動緘黙、強度の筋強剛、嚥下困難、頻脈、血圧の変動、発汗等が発現し、それに引き続き発熱がみられる場合は、投与を中止し、体冷却、水分補給等の全身管理とともに適切な処置を行うこと。悪性症候群においては、筋肉障害[CK(CPK)上昇]や横紋筋融解症が起こることがある。この際、急性腎不全に至る場合もあり、十分な観察を行うこと。
3. **洞不全症候群、高度徐脈
頻度不明
洞不全症候群、高度徐脈があらわれることがあるので、観察を十分に行い、異常が認められた場合には、投与を中止し、適切な処置を行うこと。
4. 腎性尿崩症
頻度不明
腎性尿崩症があらわれることがあるので、多飲、多尿などの症状が発現した場合には、電解質濃度の測定等の観察を十分に行い、異常が認められた場合には、投与を中止し、適切な処置を行うこと。
5. **急性腎不全、間質性腎炎、ネフローゼ症候群
頻度不明
急性腎不全、間質性腎炎、ネフローゼ症候群があらわれることがあるので、腎機能検査(血中クレアチニン、血中尿素窒素、尿蛋白等の測定)を行うなど、観察を十分に行い、異常が認められた場合には、投与を中止し、適切な処置を行うこと。
6. **甲状腺機能低下症、甲状腺炎
頻度不明
甲状腺機能低下症、甲状腺炎があらわれることがあるので、甲状腺機能検査(血中TSH、血中遊離T3、血中遊離T4等の測定)を行うなど、観察を十分に行い、異常が認められた場合には、投与を中止するなど、適切な処置を行うこと。
7. **副甲状腺機能亢進症
頻度不明
副甲状腺機能亢進症があらわれることがあるので、血清カルシウムの測定を行うなど、観察を十分に行い、異常が認められた場合には、投与を中止するなど、適切な処置を行うこと。
8. **認知症様症状、意識障害
頻度不明
可逆性の認知症様症状、昏睡に至るような意識障害[脳波所見上、周期性同期性放電(PSD)等を伴うことがある]があらわれることがあるので、観察を十分に行い、異常が認められた場合には、投与を中止し、適切な処置を行うこと。
その他の副作用
精神神経系
0.5~5%未満
めまい
ねむけ
言語障害
精神神経系
0.5%未満
頭痛
発熱
不眠
脳波異常(基礎波の徐波化等)
知覚異常
記憶障害
焦躁感
失禁
悪寒
耳鳴
**精神神経系
頻度不明
一過性暗点
ブラックアウト発作
情動不安
せん妄
消化器
0.5~5%未満
口渇
嘔気・嘔吐
下痢
食欲不振
胃部不快感
消化器
0.5%未満
腹痛
便秘
唾液分泌過多
胃腸障害
循環器
0.5%未満
心電図異常
血圧低下
頻脈
不整脈
循環器
頻度不明
末梢循環障害
血液
0.5~5%未満
白血球増多
泌尿器
0.5~5%未満
多尿
泌尿器
0.5%未満
排尿困難
乏尿注1)
頻尿
腎機能異常
泌尿器
頻度不明
蛋白尿
**内分泌系
0.5%未満
甲状腺機能異常(血中TSH、血中遊離T3、血中遊離T4の上昇・低下、甲状腺131I摂取率の増加及びTRH負荷後のTSH分泌反応の増大)
内分泌系
頻度不明
非中毒性甲状腺腫
粘液水腫
甲状腺中毒症注2)
中枢神経系
0.5~5%未満
振戦
中枢神経系
0.5%未満
運動障害
緊張亢進・低下
腱反射亢進
筋攣縮
中枢神経系
頻度不明
運動過少
舞踏病様アテトーシス
頭蓋内圧亢進
皮膚
0.5%未満
皮疹
**皮膚
頻度不明
そう痒感
毛嚢炎
下肢潰瘍
毛髪の乾燥及び粗毛化
脱毛
乾癬又はその悪化
肝臓
0.5~5%未満
肝機能異常
その他
0.5~5%未満
脱力・けん怠感
その他
0.5%未満
浮腫
体重増加・減少
性欲減退
**その他
頻度不明
血糖上昇
脱水
味覚異常(苦味等)
その他の副作用の注意
上記のような副作用があらわれた場合には、症状に応じて減量又は休薬等適切な処置を行うこと。
注1)あらわれた場合には投与を中止すること。
注2)急激な投与中止により症状が増悪することがある。
【リーマスの詳細な妊娠時の危険性情報は以下の通りです(医薬品添付文書より)】
妊婦、産婦、授乳婦等への投与
1.
妊婦
妊婦又は妊娠している可能性のある婦人には投与しないこと。[動物実験(ラット・マウス)で催奇形作用が、またヒトで心臓奇形の発現頻度の増加が報告されている。]
2.
妊婦
妊娠末期の婦人には投与しないこと。[分娩直前に血清リチウム濃度の異常上昇を起こすことがある。]
3.
授乳婦
やむを得ず投与する場合には授乳を中止させること。[ヒト母乳中へ移行する。]