ロドピンの副作用 (ゾテピン•抗精神病薬)
ロドピンの詳細な副作用です(医薬品添付文書より)。
ぜひ、よーくお読みになってみて下さい。
ロドピン錠25mg/ ロドピン錠50mg/ ロドピン錠100mg/ ロドピン細粒10%/ ロドピン細粒50%
副作用
副作用等発現状況の概要
総症例6,037例中副作用が報告されたのは1,712例で、発現頻度は28.36%であった。主な副作用は眠気334例(5.53%)、脱力・倦怠感197例(3.26%)、不眠182例(3.01%)、口渇177例(2.93%)、便秘171例(2.83%)、めまい156例(2.58%)等である1)。 (再審査結果通知:1989年1月)
重大な副作用
1.悪性症候群(Syndrome malin)
悪性症候群(0.1%未満)があらわれることがあるので、無動緘黙、強度の筋強剛、嚥下困難、頻脈、血圧の変動、発汗等が発現し、それに引き続き発熱がみられる場合は、投与を中止し、体冷却、水分補給等の全身管理とともに適切な処置を行うこと。本症発症時には、白血球の増加や血清CK(CPK)の上昇がみられることが多く、また、ミオグロビン尿を伴う腎機能の低下がみられることがある。
なお、高熱が持続し、意識障害、呼吸困難、循環虚脱、脱水症状、急性腎不全へと移行し、死亡した例が報告されている。
2.心電図異常
心電図変化(0.1~5%未満)があらわれることがあるので、観察を十分に行い、異常が認められた場合には、減量又は投与を中止すること。
3.麻痺性イレウス
腸管麻痺(食欲不振、悪心・嘔吐、著しい便秘、腹部の膨満あるいは弛緩及び腸内容物のうっ滞等)を来し、麻痺性イレウス(0.1%未満)に移行することがあるので、腸管麻痺があらわれた場合には投与を中止すること。なお、この悪心・嘔吐は、本剤の制吐作用により不顕性化することもあるので注意すること。
4.痙攣発作
痙攣発作(0.1~5%未満)があらわれることがある。このような症状があらわれた場合には投与を中止すること。
5.無顆粒球症、白血球減少
無顆粒球症、白血球減少(各0.1%未満)があらわれることがあるので、観察を十分に行い、異常が認められた場合には投与を中止するなど適切な処置を行うこと。
6.肺塞栓症、深部静脈血栓症
抗精神病薬において、肺塞栓症、静脈血栓症(各0.1%未満)等の血栓塞栓症が報告されているので、観察を十分に行い、息切れ、胸痛、四肢の疼痛、浮腫等が認められた場合には、投与を中止するなど適切な処置を行うこと。
重大な副作用(類薬)
1.遅発性ジスキネジア
類似化合物であるフェノチアジン系化合物では長期投与により、ときに口周部等に不随意運動があらわれ、投与中止後も持続することがある。
2.*抗利尿ホルモン不適合分泌症候群(SIADH)
類似化合物(フルフェナジン等)で低ナトリウム血症、低浸透圧血症、尿中ナトリウム排泄量の増加、高張尿、痙攣、意識障害等を伴う抗利尿ホルモン不適合分泌症候群(SIADH)があらわれることが報告されている。
その他の副作用
循環器注1)
0.1~5%未満
血圧降下、頻脈
循環器注1)
0.1%未満
不整脈、息苦しさ
消化器
0.1~5%未満
便秘、悪心・嘔吐、食欲不振、腹部不快感
消化器
0.1%未満
下痢、口内炎、食欲亢進、腹部膨満感
肝臓注2)
0.1~5%未満
肝障害
錐体外路症状
5%以上
パーキンソン症候群(手指振戦、流涎、筋強剛、運動減少、歩行障害、膏顔、仮面様顔貌等)
錐体外路症状
0.1~5%未満
ジスキネジア(構音障害、眼球回転発作、嚥下障害、姿勢異常等)、アカシジア(静坐不能)
精神神経系
5%以上
眠気、脳波異常
精神神経系
0.1~5%未満
不眠、不安・焦燥、不穏・興奮、易刺激、意識障害
精神神経系
0.1%未満
性欲亢進
過敏症注3)
0.1~5%未満
発疹
過敏症注3)
0.1%未満
皮膚そう痒感
自律神経系
0.1~5%未満
脱力・倦怠感、口渇、めまい、頭痛・頭重、鼻閉、排尿困難、しびれ感、失禁
自律神経系
0.1%未満
発汗、頻尿
内分泌
0.1%未満
月経異常、乳汁分泌
その他
5%以上
血清尿酸低下
その他
0.1~5%未満
視覚障害、浮腫
その他
0.1%未満
発熱、味覚異常、体重増加、体重減少、瞳孔散大
その他の副作用の注意
注1)このような症状があらわれることがあるので、観察を十分に行い、慎重に投与すること。
注2)このような症状があらわれることがあるので、観察を十分に行い、異常が認められた場合には減量又は投与を中止すること。
注3)このような症状があらわれた場合には投与を中止すること。
【ロドピンの詳細な妊娠時の危険性情報は以下の通りです(医薬品添付文書より)】
妊婦、産婦、授乳婦等への投与
1.
*妊婦等:
妊婦又は妊娠している可能性のある婦人には投与しないことが望ましい。[動物実験で新生仔死亡率の増加が報告されている。また、妊娠後期に抗精神病薬が投与されている場合、新生児に哺乳障害、傾眠、呼吸障害、振戦、筋緊張低下、易刺激性等の離脱症状や錐体外路症状があらわれたとの報告がある。]
2.
授乳婦:
授乳中の婦人への投与は避けることが望ましいが、やむを得ず投与する場合は、授乳を避けさせること。[母乳中へ移行することが報告されている。(「薬物動態」の項参照)]