ワイパックスの副作用 (ロラゼパム•抗不安薬)
ワイパックスの詳細な副作用です(医薬品添付文書より)。
ぜひ、よーくお読みになってみて下さい。
ワイパックス錠0.5/ ワイパックス錠1.0
副作用
副作用等発現状況の概要
総症例数10,808例中、副作用の報告された症例は1,244例(11.5%)であり、精神神経系(眠気、ふらつき、めまい、頭重、頭痛)、消化器(悪心、胃部不快感、食欲不振、口渇)の症状が主であった。(副作用調査結果時)
重大な副作用
1.*依存性(頻度不明)
大量連用により薬物依存を生じることがあるので、観察を十分に行い、用量を超えないよう慎重に投与すること。
また、大量投与又は連用中における投与量の急激な減少ないし投与の中止により、痙攣発作、せん妄、振戦、不眠、不安、幻覚、妄想等の離脱症状があらわれることがあるので、投与を中止する場合には、徐々に減量するなど慎重に行うこと。
2.刺激興奮、錯乱(頻度不明)
統合失調症等の精神障害者に投与すると逆に刺激興奮、錯乱等があらわれることがあるので、観察を十分に行い、異常が認められた場合には投与を中止し、適切な処置を行うこと。
重大な副作用(類薬)
呼吸抑制
他のベンゾジアゼピン系化合物で、慢性気管支炎等の呼吸器疾患に用いた場合、呼吸抑制があらわれることが報告されているので、観察を十分に行い、異常が認められた場合には投与を中止し、適切な処置を行うこと。
その他の副作用
1.精神神経系(3%以上)
眠気
2.精神神経系(0.1~3%未満)
ふらつき、めまい、立ちくらみ、頭重、頭痛、不眠
3.精神神経系(0.1%未満)
頭部圧迫感、耳鳴、歩行失調、複視、霧視、舌のもつれ等
4.循環器(0.1~3%未満)
動悸
5.循環器(0.1%未満)
血圧低下
6.**肝臓(頻度不明注2))
肝機能異常
7.消化器(0.1~3%未満)
悪心、下痢、便秘、食欲不振、口渇、胃部不快感
8.消化器(0.1%未満)
嘔吐、胃部膨満感、上腹部痛、胸焼け等
9.過敏症注1)(0.1%未満)
そう痒感、発疹
10.**過敏症注1)(頻度不明注2))
浮腫・血管性浮腫、呼吸困難
11.その他(0.1%未満)
倦怠感、脱力感
注1:投与を中止すること。
**注2:自発報告又は海外での報告のため頻度不明。
【ワイパックスの詳細な妊娠時の危険性情報は以下の通りです(医薬品添付文書より)】
妊婦、産婦、授乳婦等への投与
妊娠中の投与に関し、次のような報告があるなど、安全性は確立していないので、妊婦又は妊娠している可能性のある婦人には、治療上の有益性が危険性を上回ると判断される場合にのみ投与すること。
(1)
妊娠中に他のベンゾジアゼピン系化合物の投与をうけ、出生した新生児に口唇裂(口蓋裂を伴うものを含む)等が対照群と比較して有意に多いとの疫学的調査報告がある。
(2)
*ベンゾジアゼピン系化合物で新生児に哺乳困難、嘔吐、活動低下、筋緊張低下、過緊張、嗜眠、傾眠、呼吸抑制・無呼吸、チアノーゼ、易刺激性、神経過敏、振戦、低体温、頻脈等を起こすことが報告されている。なお、これらの症状は、離脱症状あるいは新生児仮死として報告される場合もある。また、ベンゾジアゼピン系化合物で新生児に黄疸の増強を起こすことが報告されている。
(3)
*分娩前に連用した場合、出産後新生児に離脱症状があらわれることが、ベンゾジアゼピン系化合物で報告されている。
(4)
妊娠動物(マウス)にロラゼパムを大量投与した実験で、胎児に口蓋裂及び眼瞼裂を認めたとの報告がある1)。
(5)
授乳婦への投与は避けることが望ましいが、やむを得ず投与する場合は授乳を避けさせること。[ヒト母乳中へ移行し、新生児に嗜眠、体重減少等を起こすことが、他のベンゾジアゼピン系化合物(ジアゼパム)で報告されており、また、黄疸を増強する可能性がある。]