リスパダールの副作用 (リスペリドン•抗精神病薬)

リスパダールの詳細な副作用です(医薬品添付文書より)。

ぜひ、よーくお読みになってみて下さい。

 

 

 

 

リスパダール錠1mg/ リスパダール錠2mg/ リスパダール錠3mg/ リスパダール細粒1%

 

副作用

 

副作用等発現状況の概要

 

承認時及び再審査終了時における総症例4,625例中、副作用(臨床検査値異常を含む)は1,445例(31.24%)3,675件に認められた。その主なものはアカシジア229例(4.95%)、不眠症190例(4.11%)、振戦142例(3.07%)、便秘138例(2.98%)、易刺激性138例(2.98%)、傾眠118例(2.55%)、流涎過多117例(2.53%)、不安110例(2.38%)、倦怠感106例(2.29%)、筋固縮93例(2.01%)であった。

重大な副作用

 

1. 悪性症候群(Syndrome malin)

0.15%

無動緘黙、強度の筋強剛、嚥下困難、頻脈、血圧の変動、発汗等が発現し、それに引き続き発熱がみられる場合は、投与を中止し、体冷却、水分補給等の全身管理とともに適切な処置を行うこと。本症発症時には、白血球の増加や血清CK(CPK)の上昇がみられることが多く、また、ミオグロビン尿を伴う腎機能の低下がみられることがある。なお、高熱が持続し、意識障害、呼吸困難、循環虚脱、脱水症状、急性腎不全へと移行し、死亡することがある。

2. 遅発性ジスキネジア

0.15%

長期投与により、口周部等の不随意運動があらわれ、投与中止後も持続することがある。

3. 麻痺性イレウス

0.06%

腸管麻痺(食欲不振、悪心・嘔吐、著しい便秘、腹部の膨満あるいは弛緩及び腸内容物のうっ滞等の症状)を来し、麻痺性イレウスに移行することがあるので、腸管麻痺があらわれた場合には、投与を中止するなど適切な処置を行うこと。なお、本剤は動物実験(イヌ)で制吐作用を有することから、悪心・嘔吐を不顕性化する可能性があるので注意すること。

4. **抗利尿ホルモン不適合分泌症候群(SIADH)

頻度不明注1)

低ナトリウム血症、低浸透圧血症、尿中ナトリウム排泄量の増加、高張尿、痙攣、意識障害等を伴う抗利尿ホルモン不適合分泌症候群(SIADH)があらわれることがある。

5. **肝機能障害(0.97%)、黄疸(頻度不明)注1)

AST(GOT)、ALT(GPT)、γ-GTPの上昇等を伴う肝機能障害、黄疸があらわれることがあるので、観察を十分に行い、異常が認められた場合には、投与を中止し、適切な処置を行うこと。

6. 横紋筋融解症

0.02%

筋肉痛、脱力感、CK(CPK)上昇、血中及び尿中ミオグロビン上昇を特徴とする横紋筋融解症があらわれることがあるので、異常が認められた場合には投与を中止し、適切な処置を行うこと。また、横紋筋融解症による急性腎不全の発症に注意すること。

7. 不整脈

0.35%

心房細動、心室性期外収縮等があらわれることがあるので、このような場合には投与を中止するなど、適切な処置を行うこと。

8. 脳血管障害

0.04%

脳血管障害があらわれることがあるので、異常が認められた場合には投与を中止するなど、適切な処置を行うこと。

9. **高血糖(0.04%)、糖尿病性ケトアシドーシス、糖尿病性昏睡(頻度不明)注1)

高血糖や糖尿病の悪化があらわれ、糖尿病性ケトアシドーシス、糖尿病性昏睡に至ることがあるので、本剤投与中は、口渇、多飲、多尿、頻尿等の症状の発現に注意するとともに、血糖値の測定を行うなど十分な観察を行い、異常が認められた場合には、投与を中止し、インスリン製剤の投与等の適切な処置を行うこと。[「慎重投与」、「重要な基本的注意」の項参照]

10. **低血糖

頻度不明注1)

低血糖があらわれることがあるので、脱力感、倦怠感、冷汗、振戦、傾眠、意識障害等の低血糖症状が認められた場合には、投与を中止し適切な処置を行うこと。[「重要な基本的注意」の項参照]

11. **無顆粒球症(頻度不明)注1)、白血球減少(0.56%)

無顆粒球症、白血球減少があらわれることがあるので、観察を十分に行い、異常が認められた場合には投与を中止するなど適切な処置を行うこと。

12. **肺塞栓症、深部静脈血栓症

頻度不明注1)

抗精神病薬において、肺塞栓症、静脈血栓症等の血栓塞栓症が報告されているので、観察を十分に行い、息切れ、胸痛、四肢の疼痛、浮腫等が認められた場合には、投与を中止するなど適切な処置を行うこと。[「重要な基本的注意」の項参照]

13. **持続勃起症

頻度不明注1)

α交感神経遮断作用に基づく持続勃起症があらわれることがあるので、このような場合には適切な処置を行うこと。

その他の副作用

 

1. 感染症および寄生虫症

1%未満

気管支炎、鼻咽頭炎、咽頭炎、肺炎

2. **感染症および寄生虫症

頻度不明注1)

胃腸炎、感染、膀胱炎、耳感染、インフルエンザ、限局性感染、気道感染、鼻炎、副鼻腔炎、皮下組織膿瘍、尿路感染、ウイルス感染、蜂巣炎、扁桃炎、眼感染、中耳炎、爪真菌症、ダニ皮膚炎

3. 血液およびリンパ系障害

1%未満

貧血、血小板減少症

4. **血液およびリンパ系障害

頻度不明注1)

好中球減少症

5. **免疫系障害注2)

頻度不明注1)

アナフィラキシー反応、過敏症

6. 内分泌障害

1%未満

高プロラクチン血症

7. 代謝および栄養障害

1%未満

食欲不振、高脂血症、食欲亢進、多飲症、食欲減退

8. **代謝および栄養障害

頻度不明注1)

高尿酸血症、水中毒

9. 精神障害

1%以上

不眠症、不安、激越

10. 精神障害

1%未満

妄想、うつ病、幻覚、抑うつ症状、躁病、被害妄想、精神症状、睡眠障害、緊張、自殺企図、錯乱状態、リビドー亢進、徘徊

11. **精神障害

頻度不明注1)

リビドー減退、神経過敏、気力低下、情動鈍麻、無オルガズム症、悪夢

12. 神経系障害注3)

1%以上

アカシジア、振戦、傾眠、構音障害、ふらつき、頭痛、ジストニー

13. 神経系障害注3)

1%未満

鎮静、めまい、立ちくらみ、運動低下、ジスキネジア、パーキンソニズム、錐体外路障害、精神運動亢進、無動、痙攣、注意力障害、構語障害、しびれ感、よだれ、仮面状顔貌、頭部不快感、嗜眠、錯感覚、意識レベルの低下、会話障害(舌のもつれ等)、味覚異常、記憶障害、てんかん

14. **神経系障害注3)

頻度不明注1)

末梢性ニューロパチー、協調運動異常、過眠症、弓なり緊張、失神、平衡障害、刺激無反応、運動障害、意識消失

15. 眼障害

1%未満

調節障害、眼球回転発作、眼瞼痙攣、視力低下

16. **,*眼障害

頻度不明注1)

眼脂、結膜炎、網膜動脈閉塞、霧視、眼充血、眼瞼縁痂皮、眼乾燥、流涙増加、羞明、緑内障、術中虹彩緊張低下症候群

17. **耳および迷路障害

頻度不明注1)

耳痛、回転性めまい、耳鳴

18. 心臓障害注4)

1%未満

頻脈、洞性頻脈、動悸、心室性期外収縮、房室ブロック、右脚ブロック、上室性期外収縮、不整脈

19. **心臓障害注4)

頻度不明注1)

徐脈、左脚ブロック、洞性徐脈

20. 血管障害注5)

1%未満

起立性低血圧、低血圧、高血圧、末梢冷感、潮紅

21. **血管障害注5)

頻度不明注1)

末梢循環不全

22. 呼吸器、胸郭および縦隔障害

1%未満

鼻閉

23. **呼吸器、胸郭および縦隔障害

頻度不明注1)

呼吸困難、咳嗽、鼻漏、副鼻腔うっ血、睡眠時無呼吸症候群、口腔咽頭痛、鼻出血、肺うっ血、喘鳴、嚥下性肺炎、発声障害、気道うっ血、ラ音、呼吸障害、過換気

24. 胃腸障害

1%以上

便秘、流涎過多、悪心

25. 胃腸障害

1%未満

嘔吐、嚥下障害、口内乾燥、胃不快感、下痢、胃炎、腹部膨満、腹痛、消化不良、上腹部痛、唾液欠乏

26. **胃腸障害

頻度不明注1)

腸閉塞、膵炎、歯痛、糞塊充塞、便失禁、口唇炎、舌腫脹

27. 肝胆道系障害注2)

1%未満

肝機能異常

28. 皮膚および皮下組織障害

1%未満

多汗症、発疹、そう痒症、湿疹、過角化、紅斑

29. **皮膚および皮下組織障害

頻度不明注1)

ざ瘡、脱毛症、血管浮腫、皮膚乾燥、頭部粃糠疹、脂漏性皮膚炎、皮膚変色、皮膚病変、蕁麻疹、水疱

30. 筋骨格系および結合組織障害

1%以上

筋固縮

31. 筋骨格系および結合組織障害

1%未満

筋肉痛、斜頚、筋攣縮、関節硬直、筋力低下

32. **筋骨格系および結合組織障害

頻度不明注1)

背部痛、四肢痛、関節痛、姿勢異常、筋骨格痛、頚部痛、筋骨格系胸痛、筋痙縮

33. 腎および尿路障害注6)

1%未満

排尿困難、尿閉、頻尿、尿失禁

34. 生殖系および乳房障害

1%以上

月経障害

35. 生殖系および乳房障害

1%未満

無月経、乳汁漏出症、不規則月経、射精障害

36. **生殖系および乳房障害

頻度不明注1)

女性化乳房、性機能不全、乳房不快感、勃起不全、月経遅延、希発月経、腟分泌物異常、乳房腫大、乳房分泌

37. 全身障害および投与局所様態

1%以上

易刺激性、倦怠感

38. 全身障害および投与局所様態

1%未満

口渇、無力症、疲労、歩行障害、発熱、気分不良、胸部不快感、胸痛、顔面浮腫、末梢性浮腫、疼痛、不活発

39. **全身障害および投与局所様態

頻度不明注1)

浮腫、低体温、インフルエンザ様疾患、悪寒、薬剤離脱症候群

40. 臨床検査

1%以上

ALT(GPT)増加、CK(CPK)増加

41. 臨床検査

1%未満

AST(GOT)増加、血中クレアチニン増加、血中ブドウ糖増加、LDH増加、血圧低下、血中プロラクチン増加、血中ナトリウム減少、血中トリグリセリド増加、血中尿素増加、心電図異常注4)、心電図QT延長注4)、好酸球数増加、γ-GTP増加、グリコヘモグロビン増加、血小板数減少、総蛋白減少、体重減少、体重増加、白血球数減少、白血球数増加、尿中蛋白陽性、Al-P増加、ヘマトクリット減少

42. **臨床検査

頻度不明注1)

心電図T波逆転注4)、血中尿酸増加、尿中血陽性、肝酵素上昇、尿糖陽性

43. 傷害、中毒および処置合併症

1%未満

転倒・転落

44. **傷害、中毒および処置合併症

頻度不明注1)

引っかき傷、処置による疼痛

上記のような副作用が認められた場合には、必要に応じ、適切な処置を行うこと。

**注1)本剤の国内臨床試験又は使用成績調査では認められなかったが、外国臨床試験又は市販後において認められた副作用、並びにリスペリドン持効性懸濁注射液で認められ、国内でも発生が予測される副作用を頻度不明とした。

注2)異常が認められた場合には、投与を中止するなど適切な処置を行うこと。

注3)症状があらわれた場合には必要に応じて減量又は抗パーキンソン薬の投与等、適切な処置を行うこと。

注4)心電図に異常があらわれた場合には投与を中止するなど適切な処置を行うこと。

注5)増量は徐々に行うなど慎重に投与すること。

注6)異常が認められた場合には適切な処置を行うこと。

 

 

 

 

【リスパダールの詳細な妊娠時の危険性情報は以下の通りです(医薬品添付文書より)】

 

妊婦、産婦、授乳婦等への投与

 

1.

妊婦又は妊娠している可能性のある婦人には、治療上の有益性が危険性を上回ると判断される場合にのみ投与すること。[妊娠中の投与に関する安全性は確立していない。妊娠後期に抗精神病薬が投与されている場合、新生児に哺乳障害、傾眠、呼吸障害、振戦、筋緊張低下、易刺激性等の離脱症状や錐体外路症状があらわれたとの報告がある。]

 

2.

授乳中の婦人に投与する場合には、授乳を中止させること。[ヒトで乳汁移行が認められている5)。]

 

 

 

 

減薬•断薬サポート、減薬•断薬相談 ページへ