セロクエルの副作用 (クエチアピン•抗精神病薬)

セロクエルの詳細な副作用です(医薬品添付文書より)。

ぜひ、よーくお読みになってみて下さい。

 

 

 

 

セロクエル25mg錠/ セロクエル100mg錠/ セロクエル200mg錠/ セロクエル細粒50%

 

副作用

 

副作用等発現状況の概要

 

承認時までの臨床試験では、錠剤投与症例584例中365例(62.5%)に副作用が認められ、主な副作用は不眠(19.3%)、神経過敏(17.8%)、傾眠(14.2%)、倦怠感(10.8%)、不安(10.6%)であった。また、臨床検査値の異常変動は、ALT(GPT)上昇(8.3%)、CK(CPK)上昇(7.4%)、T4減少(7.1%)、AST(GOT)上昇(6.6%)、プロラクチン上昇(6.3%)、LDH上昇(5.5%)等であった。

市販後の調査では、1,158例中309例(26.7%)に臨床検査値異常を含む副作用が認められている。主な副作用は傾眠(4.3%)、高血糖(3.3%)、便秘(1.9%)、肝機能障害(1.6%)、倦怠感(1.3%)であった。また、臨床検査値異常は、ALT(GPT)上昇(2.0%)、CK(CPK)上昇(1.9%)、体重増加(1.3%)、コレステロール増加(1.1%)、γ-GTP上昇(1.0%)等であった。(再審査結果通知:2010年3月)

以下の副作用は、上記の試験・調査あるいは自発報告等で認められたものである。

重大な副作用

 

1.高血糖、糖尿病性ケトアシドーシス、糖尿病性昏睡

高血糖(1~5%未満)があらわれ、糖尿病性ケトアシドーシス、糖尿病性昏睡(いずれも頻度不明注))から死亡に至るなどの致命的な経過をたどることがあるので、血糖値の測定や、口渇、多飲、多尿、頻尿等の観察を十分に行い、異常が認められた場合には、投与を中止し、インスリン製剤の投与を行うなど、適切な処置を行うこと。

 

2.低血糖

低血糖(頻度不明注))があらわれることがあるので、脱力感、倦怠感、冷汗、振戦、傾眠、意識障害等の低血糖症状が認められた場合には、投与を中止し適切な処置を行うこと。

 

3.悪性症候群(Syndrome malin)

悪性症候群(1%未満)があらわれることがあるので、無動緘黙、強度の筋強剛、嚥下困難、頻脈、血圧の変動、発汗等が発現し、それにひきつづき発熱がみられる場合は、投与を中止し、体冷却、水分補給等の全身管理とともに適切な処置を行うこと。本症発症時には、白血球の増加やCK(CPK)の上昇がみられることが多く、また、ミオグロビン尿を伴う腎機能低下がみられることがある。

なお、高熱が持続し、意識障害、呼吸困難、循環虚脱、脱水症状、急性腎不全へと移行し、死亡した例が報告されている。

 

4.横紋筋融解症

横紋筋融解症(頻度不明注))があらわれることがあるので、筋肉痛、脱力感、CK(CPK)上昇、血中及び尿中ミオグロビン上昇等が認められた場合には投与を中止し、適切な処置を行うこと。また、横紋筋融解症による急性腎不全の発症に注意すること。

 

5.痙攣

痙攣(1%未満)があらわれることがある。このような症状があらわれた場合には投与を中止するなど適切な処置を行うこと。

 

6.無顆粒球症、白血球減少

無顆粒球症(頻度不明注))、白血球減少(1~5%未満)があらわれることがあるので、血液検査を行うなど、観察を十分に行い、異常が認められた場合には投与を中止するなど適切な処置を行うこと。

 

7.肝機能障害、黄疸

AST(GOT)、ALT(GPT)、γ-GTP、Al-Pの上昇等を伴う肝機能障害(1~5%未満)、黄疸(頻度不明注))があらわれることがあるので、観察を十分に行い、異常が認められた場合には投与を中止するなど適切な処置を行うこと。 

 

8.麻痺性イレウス

腸管麻痺(食欲不振、悪心・嘔吐、著しい便秘、腹部の膨満あるいは弛緩及び腸内容物のうっ滞等の症状)を来し、麻痺性イレウス(1%未満)に移行することがあるので、腸管麻痺があらわれた場合には、投与を中止するなど適切な処置を行うこと。 

 

9.遅発性ジスキネジア

口周部等の不随意運動(1%未満)があらわれ、投与中止後も持続することがある。

 

10.肺塞栓症、深部静脈血栓症

抗精神病薬において、肺塞栓症、静脈血栓症(いずれも頻度不明注))等の血栓塞栓症が報告されているので、観察を十分に行い、息切れ、胸痛、四肢の疼痛、浮腫等が認められた場合には、投与を中止するなど適切な処置を行うこと。

重大な副作用の注意

 

注)国内自発報告の副作用のため頻度不明。

その他の副作用

 

精神神経系

5%以上

不眠、易刺激性、傾眠

精神神経系

1~5%未満

不安、頭痛、めまい

精神神経系

1%未満

焦躁感、鎮静、幻覚の顕在化、健忘、攻撃的反応、意識レベルの低下、昏迷、神経症、妄想の顕在化、リビドー亢進、感情不安定、激越、錯乱、思考異常、自殺企図、人格障害、躁病反応、多幸症、舞踏病様アテトーシス、片頭痛、悪夢、うつ病、独語、衝動行為、自動症、せん妄、敵意

精神神経系

頻度不明注)

統合失調性反応、協調不能、レストレスレッグス症候群

錐体外路症状

1~5%未満

アカシジア、振戦、構音障害、筋強剛、流涎、ブラジキネジア(動作緩慢)、歩行異常、ジスキネジア、嚥下障害

錐体外路症状

1%未満

ジストニア、眼球回転発作、パーキンソン症候群

血液

1%未満

顆粒球減少、好酸球増加症、貧血、血小板減少

循環器系

1~5%未満

頻脈、起立性低血圧、心悸亢進、心電図異常

循環器系

1%未満

低血圧、高血圧、徐脈、不整脈、失神

循環器系

頻度不明注)

血管拡張

肝臓

1~5%未満

AST(GOT)上昇、ALT(GPT)上昇、LDH上昇、Al-P上昇、γ-GTP上昇

肝臓

1%未満

ビリルビン血症

呼吸器系

1%未満

去痰困難、鼻炎

呼吸器系

頻度不明注)

咳増加

消化器系

1~5%未満

便秘、食欲不振、嘔気

消化器系

1%未満

食欲亢進、嘔吐、腹痛、下痢、消化不良、胃炎、胃不快感

消化器系

頻度不明注)

鼓腸放屁、消化管障害、吐血、直腸障害

1%未満

瞳孔反射障害

頻度不明注)

弱視、結膜炎

代謝・内分泌

1~5%未満

高プロラクチン血症、T4減少、高コレステロール血症

代謝・内分泌

1%未満

T3減少、月経異常、甲状腺疾患、高脂血症、高カリウム血症、肥満症

代謝・内分泌

頻度不明注)

痛風、低ナトリウム血症、水中毒、多飲症

過敏症

1%未満

発疹

過敏症

頻度不明注)

血管浮腫、そう痒

泌尿器系

1%未満

排尿障害、排尿困難、尿失禁、尿閉、BUN上昇

泌尿器系

頻度不明注)

持続勃起、射精異常、インポテンス、頻尿

その他

1~5%未満

倦怠感、無力症、CK(CPK)上昇、口内乾燥、体重増加

その他

1%未満

意欲低下、多汗、発熱、体重減少、胸痛、筋痛、舌麻痺、しびれ感、背部痛、浮腫、末梢浮腫、ほてり、歯痛、関節痛

その他

頻度不明注)

顔面浮腫、頸部硬直、腫瘤、過量投与、骨盤痛、歯牙障害、関節症、滑液包炎、筋無力症、痙縮、悪化反応、偶発外傷、耳の障害、味覚倒錯、ざ瘡、脱毛症

その他の副作用の注意

注)外国の副作用及び国内自発報告の副作用のため頻度不明。

 

 

 

 

【セロクエルの詳細な妊娠時の危険性情報は以下の通りです(医薬品添付文書より)】

 

妊婦、産婦、授乳婦等への投与

 

1.

妊婦等:

妊婦又は妊娠している可能性のある婦人には、治療上の有益性が危険性を上回ると判断される場合にのみ投与すること。[妊娠中の投与に関する安全性は確立していない。動物実験(ラット及びウサギ)で胎児への移行が報告されている。また、妊娠後期に抗精神病薬が投与されている場合、新生児に哺乳障害、傾眠、呼吸障害、振戦、筋緊張低下、易刺激性等の離脱症状や錐体外路症状があらわれたとの報告がある。]

 

2.

授乳婦:

授乳中の婦人に投与する場合には、授乳を中止させること。[母乳中へ移行することが報告されている。]

 

 

 

 

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