セレネースの副作用 (ハロペリドール•抗精神病薬)

セレネースの詳細な副作用です(医薬品添付文書より)。

ぜひ、よーくお読みになってみて下さい。

 

 

 

 

セレネース錠0.75mg/セレネース錠1mg/セレネース錠1.5mg/セレネース錠3mg/セレネース細粒1%

 

副作用

 

副作用等発現状況の概要

 

本剤は副作用発現頻度が明確となる調査を実施していないため、国内文献を参考に集計した。577例中288例(49.9%)に副作用が認められた。主なものは振戦、パーキンソン症状、筋強剛、アカシジア等の錐体外路症状、不眠、焦燥感等の精神神経系症状であった。

重大な副作用

 

1. 悪性症候群(Syndrome malin) 

無動緘黙、強度の筋強剛、嚥下困難、頻脈、血圧の変動、発汗等が発現し、それにひきつづき発熱がみられる場合は、投与を中止し、体冷却、水分補給等の全身管理とともに適切な処置を行うこと。本症発症時には、白血球の増加や血清CK(CPK)の上昇がみられることが多く、また、ミオグロビン尿を伴う腎機能の低下や、筋強剛を伴う嚥下困難から嚥下性肺炎が発現することがある。

なお、高熱が持続し、意識障害、呼吸困難、循環虚脱、脱水症状、急性腎不全へと移行し、死亡した例が報告されている。〔「用法・用量に関連する使用上の注意」、「慎重投与」の項参照〕

2. 心室細動、心室頻拍

心室細動、心室頻拍(Torsades de pointesを含む)、QT延長があらわれることがあるので、観察を十分に行い、異常が認められた場合には、減量又は投与を中止するなど適切な処置を行うこと。

3. 麻痺性イレウス

腸管麻痺(食欲不振、悪心・嘔吐、著しい便秘、腹部の膨満あるいは弛緩及び腸内容物のうっ滞等の症状)をきたし、麻痺性イレウスに移行することがあるので、腸管麻痺があらわれた場合には、投与を中止すること。なお、この悪心・嘔吐は、本剤の制吐作用により不顕性化することもあるので注意すること。

4. 遅発性ジスキネジア

長期投与により、遅発性ジスキネジア(口周部の不随意運動。四肢の不随意運動等を伴うことがある。)があらわれ、投与中止後も持続することがある。抗パーキンソン剤を投与しても、症状が軽減しない場合があるので、このような症状があらわれた場合には、本剤の投与継続の必要性を、他の抗精神病薬への変更も考慮して慎重に判断すること。

5. 抗利尿ホルモン不適合分泌症候群(SIADH)

低ナトリウム血症、低浸透圧血症、尿中ナトリウム排泄量の増加、高張尿、痙れん、意識障害等を伴う抗利尿ホルモン不適合分泌症候群(SIADH)があらわれることがある1)ので、このような場合には投与を中止し、水分摂取の制限など適切な処置を行うこと。

6. 無顆粒球症、白血球減少、血小板減少

無顆粒球症、白血球減少(初期症状として発熱、咽頭痛、全身倦怠等)、血小板減少(初期症状として皮下・粘膜下出血等)があらわれることがあるので、異常があらわれた場合には、血液検査を行い、投与を中止するなど適切な処置を行うこと。

7. 横紋筋融解症

横紋筋融解症があらわれることがあるので、筋肉痛、脱力感、CK(CPK)上昇、血中及び尿中ミオグロビン上昇等が認められた場合には、投与を中止し、適切な処置を行うこと。また、横紋筋融解症による急性腎不全の発症に注意すること。

8. 肺塞栓症、深部静脈血栓症

抗精神病薬において、肺塞栓症、静脈血栓症等の血栓塞栓症が報告されているので、観察を十分に行い、息切れ、胸痛、四肢の疼痛、浮腫等が認められた場合には、投与を中止するなど適切な処置を行うこと。 

9. 肝機能障害、黄疸

AST(GOT)、ALT(GPT)、γ-GTP、ALP、ビリルビン等の上昇を伴う肝機能障害、黄疸があらわれることがあるので、観察を十分に行い、異常が認められた場合には、投与を中止するなど適切な処置を行うこと。

その他の副作用

 

循環器(注1)

5%未満

血圧降下、起立性低血圧

循環器(注1)

頻度不明

心電図異常(QT間隔の延長、T波の変化等)、頻脈

肝臓(注2)

5%未満

肝機能異常

錐体外路症状(注3)

5%以上

パーキンソン症候群(振戦、筋強剛、流涎、寡動、歩行障害、仮面様顔貌、嚥下障害等)、アカシジア(静坐不能)

錐体外路症状(注3)

5%未満

ジスキネジア(口周部、四肢等の不随意運動等)、ジストニア(痙れん性斜頸、顔面・喉頭・頸部のれん縮、後弓反張、眼球上転発作等)

5%未満

眼の調節障害

頻度不明

長期又は大量投与による角膜・水晶体の混濁、角膜等の色素沈着

過敏症(注2)

頻度不明

発疹、蕁麻疹、そう痒感、光線過敏症

血液

頻度不明

貧血、白血球減少

消化器

5%未満

食欲不振、悪心・嘔吐、便秘、下痢、口渇

内分泌

5%未満

月経異常、体重増加

内分泌

頻度不明

女性型乳房、乳汁分泌、高プロラクチン血症、インポテンス、持続勃起

呼吸器(注2)

5%未満

呼吸困難

呼吸器(注2)

頻度不明

喉頭れん縮

精神神経系

5%以上

不眠、焦燥感、神経過敏

精神神経系

5%未満

眠気、眩暈、頭痛・頭重、不安、幻覚、興奮、痙れん、性欲異常

精神神経系

頻度不明

過鎮静、抑うつ、知覚変容発作

その他

5%未満

脱力感・倦怠感・疲労感、発熱、発汗、潮紅、鼻閉

その他

頻度不明

浮腫、排尿困難、体温調節障害

注1:観察を十分に行い、異常が認められた場合には、減量又は中止するなど適切な処置を行うこと。

注2:観察を十分に行い、異常が認められた場合には、投与を中止し、適切な処置を行うこと。

注3:異常が認められた場合には、必要に応じて抗パーキンソン剤投与など適切な処置を行うこと。

 

 

 

 

【セレネースの詳細な妊娠時の危険性情報は以下の通りです(医薬品添付文書より)】

 

妊婦、産婦、授乳婦等への投与

 

1.

妊婦又は妊娠している可能性のある婦人には投与しないこと。〔催奇形性を疑う症例がある。動物実験で口蓋裂(マウス)、脳奇形(ハムスター)等の催奇形性及び着床数の減少、胎児吸収の増加(マウス)、流産率の上昇(ラット)等の胎児毒性が報告されている。また、妊娠後期に抗精神病薬が投与されている場合、新生児に哺乳障害、傾眠、呼吸障害、振戦、筋緊張低下、易刺激性等の離脱症状や錐体外路症状があらわれたとの報告がある。〕

2.

授乳中の婦人に投与する場合には、授乳を中止させること。〔ヒト母乳中への移行が報告されている。〕

 

 

 

 

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