ジプレキサの副作用 (オランザピン•抗精神病薬)

ジプレキサの詳細な副作用です(医薬品添付文書より)。

ぜひ、よーくお読みになってみて下さい。

 

 

 

 

ジプレキサ錠2.5mg/ ジプレキサ錠5mg/ ジプレキサ錠10mg

 

副作用

 

副作用等発現状況の概要

 

統合失調症:

承認時(オランザピン錠:普通錠)までの国内臨床試験において580例中、副作用が377例(65.0%)に認められた。承認時及び製造販売後調査における総症例数7403例中、副作用(臨床検査値異常を含む)は2555例(34.51%)で5612件認められた。主な副作用は体重増加(7.71%)、傾眠(4.01%)、不眠(3.47%)、便秘(3.21%)、アカシジア(3.13%)、食欲亢進(2.63%)、トリグリセリド上昇(2.19%)であった。(再審査期間終了時)

 

双極性障害における躁症状の改善:

承認時までの国内臨床試験において186例中、副作用が125例(67.2%)に認められた。主な副作用は傾眠(26.9%)、体重増加(14.0%)、口渇(11.8%)、トリグリセリド上昇(8.1%)、便秘(7.5%)、倦怠感(6.5%)、食欲亢進(5.9%)であった。

 

双極性障害におけるうつ症状の改善:

承認時までの臨床試験において総症例485例中(日本人患者165例を含む)、副作用が302例(62.3%)に認められた。主な副作用は体重増加(26.4%)、傾眠(15.1%)、食欲亢進(13.2%)、鎮静(5.4%)、過眠症(5.2%)であった。

重大な副作用

 

1.

高血糖、糖尿病性ケトアシドーシス、糖尿病性昏睡:高血糖があらわれ、糖尿病性ケトアシドーシス、糖尿病性昏睡から死亡に至るなどの致命的な経過をたどることがあるので、血糖値の測定や、口渇、多飲、多尿、頻尿等の観察を十分に行い、異常が認められた場合には、投与を中止し、インスリン製剤の投与を行うなど、適切な処置を行うこと。

 

2.

低血糖:低血糖があらわれることがあるので、脱力感、倦怠感、冷汗、振戦、傾眠、意識障害等の低血糖症状が認められた場合には、投与を中止し適切な処置を行うこと。

 

3.

悪性症候群(Syndrome malin):無動緘黙、強度の筋強剛、脈拍及び血圧の変動、発汗等が発現し、それに引き続き発熱がみられる場合は、投与を中止し、水分補給、体冷却等の全身管理とともに、適切な処置を行うこと。本症発症時には、血清CK(CPK)の上昇や白血球の増加がみられることが多い。また、ミオグロビン尿を伴う腎機能の低下に注意すること。

なお、高熱が持続し、意識障害、呼吸困難、循環虚脱、脱水症状、急性腎不全へと移行し、死亡した例が報告されている。

 

4.

肝機能障害、黄疸:AST(GOT)、ALT(GPT)、γ-GTP、Al-Pの上昇等を伴う肝機能障害、黄疸があらわれることがあるので、観察を十分に行い、異常が認められた場合には投与を中止するなど適切な処置を行うこと。

 

5.

痙攣:痙攣(強直間代性、部分発作、ミオクロヌス発作等)があらわれることがあるので、異常が認められた場合には、投与を中止するなど適切な処置を行うこと。

 

6.

遅発性ジスキネジア:長期投与により、不随意運動(特に口周部)があらわれ、投与中止後も持続することがある。

 

7.

横紋筋融解症:横紋筋融解症があらわれることがあるので、筋肉痛、脱力感、CK(CPK)上昇、血中及び尿中ミオグロビン上昇等が認められた場合には投与を中止し、適切な処置を行うこと。また、横紋筋融解症による急性腎不全の発症に注意すること。

 

8.

麻痺性イレウス:腸管麻痺(食欲不振、悪心・嘔吐、著しい便秘、腹部の膨満あるいは弛緩及び腸内容物のうっ滞等の症状)を来し、麻痺性イレウスに移行することがあるので、腸管麻痺があらわれた場合には、投与を中止するなど適切な処置を行うこと。

 

9.

無顆粒球症、白血球減少:無顆粒球症、白血球減少があらわれることがあるので、観察を十分に行い、異常が認められた場合には投与を中止するなど適切な処置を行うこと。

 

10.

肺塞栓症、深部静脈血栓症:抗精神病薬において、肺塞栓症、静脈血栓症等の血栓塞栓症が報告されているので、観察を十分に行い、息切れ、胸痛、四肢の疼痛、浮腫等が認められた場合には、投与を中止するなど適切な処置を行うこと。

その他の副作用

 

副作用が認められた場合には、必要に応じ、減量、投与中止等の適切な処置を行うこと。

精神神経系:

1%以上

興奮、傾眠、不眠、不安、めまい・ふらつき

精神神経系:

0.1~1%未満

頭痛・頭重、抑うつ状態、易刺激性、自殺企図、幻覚、妄想、脱抑制、構音障害、性欲亢進、躁状態、立ちくらみ、感覚鈍麻

*精神神経系:

0.1%未満

独語、記憶障害、知覚過敏、違和感、意識喪失、空笑、会話障害、もうろう状態、健忘

精神神経系:

頻度不明

焦燥、しびれ感

錐体外路症状:

1%以上

アカシジア(静坐不能)、振戦

錐体外路症状:

0.1~1%未満

筋強剛、流涎、ジストニア、パーキンソン病徴候、ジスキネジア、歩行異常、嚥下障害、眼球挙上、ブラジキネジア(動作緩慢)、下肢不安症

錐体外路症状:

0.1%未満

舌の運動障害、運動減少

循環器:

0.1~1%未満

血圧低下、動悸、起立性低血圧、血圧上昇、頻脈

**循環器:

0.1%未満

徐脈、心室性期外収縮、心房細動、心電図QT延長

循環器:

頻度不明

血栓

消化器:

1%以上

便秘、食欲亢進、口渇

消化器:

0.1~1%未満

嘔気、胃不快感、食欲不振、嘔吐、下痢、胃炎

*消化器:

0.1%未満

腹痛、胃潰瘍、口角炎、黒色便、痔出血、腹部膨満

消化器:

頻度不明

膵炎

血液:

0.1~1%未満

白血球減少、白血球増多、貧血、リンパ球減少、好酸球増多、赤血球減少、好中球増多、血小板減少、ヘモグロビン減少、血小板増多、好中球減少

血液:

0.1%未満

好酸球減少、赤血球増多、単球減少、単球増多、ヘマトクリット値減少

内分泌:

0.1~1%未満

プロラクチン上昇、月経異常

内分泌:

0.1%未満

プロラクチン低下、乳汁分泌、乳房肥大、甲状腺機能亢進症

肝臓:

1%以上

ALT(GPT)上昇、AST(GOT)上昇

肝臓:

0.1~1%未満

γ-GTP上昇、Al-P上昇、LDH上昇

肝臓:

0.1%未満

総ビリルビン上昇、ウロビリノーゲン陽性、総ビリルビン低下、肝炎

腎臓:

0.1~1%未満

BUN低下

腎臓:

0.1%未満

蛋白尿、尿沈渣異常、腎盂炎、クレアチニン低下、BUN上昇

泌尿器:

0.1~1%未満

排尿障害、尿閉

泌尿器:

0.1%未満

頻尿、尿失禁

過敏症:

0.1~1%未満

発疹

過敏症:

0.1%未満

そう痒症、顔面浮腫、蕁麻疹、小丘疹

過敏症:

頻度不明

光線過敏症、血管浮腫

代謝異常:

1%以上

トリグリセリド上昇、コレステロール上昇、高脂血症

代謝異常:

0.1~1%未満

尿糖、糖尿病、高尿酸血症、カリウム低下、カリウム上昇、ナトリウム低下、総蛋白低下、水中毒

代謝異常:

0.1%未満

ナトリウム上昇、クロール上昇、トリグリセリド低下、脱水症、クロール低下

呼吸器:

0.1~1%未満

鼻閉

呼吸器:

0.1%未満

嚥下性肺炎

*呼吸器:

頻度不明

鼻出血

その他:

1%以上

体重増加、倦怠感

その他:

0.1~1%未満

脱力感、体重減少、発熱、発汗、浮腫、ほてり、CK(CPK)上昇、転倒

*その他:

0.1%未満

胸痛、骨折、腰痛、死亡、アルブミン低下、低体温、眼のチカチカ、A/G比異常、肩こり、グロブリン上昇、霧視感、脱毛症、関節痛

その他:

頻度不明

持続勃起、離脱反応(発汗、嘔気、嘔吐)

 

 

 

 

【ジプレキサの詳細な妊娠時の危険性情報は以下の通りです(医薬品添付文書より)】

 

妊婦、産婦、授乳婦等への投与

 

1.

妊婦又は妊娠している可能性のある婦人には、治療上の有益性が危険性を上回ると判断される場合にのみ投与すること。[妊娠中の投与に関する安全性は確立されていない。妊娠後期に抗精神病薬が投与されている場合、新生児に哺乳障害、傾眠、呼吸障害、振戦、筋緊張低下、易刺激性等の離脱症状や錐体外路症状があらわれたとの報告がある。]

 

2.

授乳中の婦人に投与する場合には、授乳を中止させること。[ヒト母乳中への移行が報告されている。]

 

 

 

 

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