読売新聞「大量服用招く安易な処方」

読売新聞 2014年2月11日より

「大量服用招く安易な処方」(抜粋)

・抗不安薬や睡眠薬などが医療機関で過剰に投薬され、患者が命を落としたり、重症に陥ったりしていることが、読売新聞の救急医療機関への調査で明らかになった。安易に薬を処方する精神科医療のあり方が問われている。

・精神科の治療は、薬物治療とカウンセリングなどの心理療法が両輪とされているが、欧米に比べて日本では手間のかかる心理療法を行う施設が少なく、安易に薬を出して対応されがちだとの批判がある。

・不眠や不安、頭痛などに使うベンゾジアゼピン系薬剤は、即効性があって便利だが、使い続けると薬をやめにくくなる。海外の治療指針では、依存性などが問題視され、処方は4週間程度が目安とされているが、日本では半年、1年と長期処方されることは珍しくない。

・日本は人口当たりのベンゾジアゼピン系睡眠薬の使用量が世界一で米国の6倍とされる。

・北里大学病院救命救急センターの上條吉人特任教授(日本中毒学会理事)は「処方する医師の側に大きな問題がある。国は精神科関連学会などの自浄能力に任せるのではなく、命に関わる薬の処方を制限するなど、強制力のある対策を講じるべきだ」と指摘する。

・睡眠薬や抗不安薬の多くは依存性があり、ふとしたきっかけで処方薬依存に陥り、大量服薬につながることも少なくない。(中略)処方薬依存の患者は多いと見られている。だが、減薬治療の経験がある医療機関は少ない。

 

 

上記記事のような「向精神薬の長期服用や大量服用、それによる危険性」を取り上げているのは、読売新聞だけではありません。

NHK、TBS、フジテレビ、小学館、朝日新聞など実に多くのメディアが、同様な内容をたびたび取り上げています。

 

 

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